kenichi kurosawa : 黒沢健一オフィシャルサイト


黒沢健一アーカイブス1

2015年夏

僕と黒沢君と茂村さんそのほか計6人でアメリカに行きました。アメリカに行ったことは皆さんご存じだと思いますし、HP等でその時に撮影した写真を見ていると思います。Looking For The PlacesのMVはその旅の総集編みたいなものです。

僕らがどんな旅をしたのか興味ありますか?僕はこの旅の仕方を15年以上前に茂村さんから教わりました。2014年にはこんなに距離は移動していませんが、プチアメリカ旅行を黒沢君としているので、黒沢君とは2度目です。

こういう旅の仕方は僕らには当たり前ですが、普通の人は絶対しないと思います。凄く長い文章ですが、楽しく読んでもらえると嬉しいです。黒沢君も「そうそう、そんなことあったあった!」とニコニコしながら読んでくれているでしょう。

 

2015年8月30日

旅慣れた僕ら一行は待ち合わせもせず、バラバラに成田空港へ。セキュリティーチェックも出国審査もバラバラ。飛行機の席もバラバラなので本当に全員いるのかも良くわからないまま、サンフランシスコに到着。イミグレでみんないることが初めてわかるといった適当さ(笑)

まずはサンフランシスコ空港でレンタカーを借りるのですが、一行6人でみんな大きいスーツケースを持っているので、全部積める車でないといけない。となるとシボレーのサバーバンしかないことはわかっていたのだけど、日本からだとどこのレンタカー屋さんでも予約不可。ダラーの日本の代理店に電話してもダメ。仕方がないので日本から予約出来る一番大きいダッジのグランドキャラバンを予約しておいて、サンフランシスコ空港のダラーの窓口に着いてからサバーバンに変更してもらう。意外とすんなり。というのは、今回は4つも州を越えてコロラド州で乗り捨てなので選べる車が減るんです。まぁすんなり借りれて良かった。

空港を出ると、まずは僕の行きつけのシーフードレストランへ直行。空港からインターステイト101号線で南へ10分くらい。サンフランシスコと言えばロブスター!!!目の前の海水の水槽につかっているオイスターもその場で開いてもらいお腹いっぱい。

 

サンフランシスコにミュージシャンの友達連れて行くよとアップル本社に勤めている僕の友人に連絡してあったので、次はシリコンバレーと呼ばれているエリアに移動してアップルミュージック社内を見学させもらう予定でした。が、突然ビッグネームがアップルに来るので、部外者立ち入り禁止になっちゃったと連絡が。。。。

今回の一行の中に黒沢君のライブでもお世話になっている照明デザイナーの原さんがいたのですが、原さんとは以前一緒にサンフランシスコに来たときにこのアップルミュージックの女性とは会っています。原さんが美人だ美人だというので、みんな楽しみにしていたみたいなんですが(笑) そっちか(笑)

 

仕方がないので、そのままサンノゼ近くのサニーベールにあるモーテルが今夜の宿。取りいそぎ荷物を降ろしてちょっと休憩。小一時間した後、ショアラインアンフィシアタへ。今晩はFOREIGNERとKID ROCKのコンサートです。ライブ会場に到着すると、KID ROCKのスタッフに会いに来ていた夢番地の方と合流。そうこうしているうちに、FOREIGNERのスタッフが迎えに来ます。そのまま後に付いてバックステージへ。そう、FOREIGNERのギターのBruce Watsonは古くからの茂村さんの友人で、僕も15年前にロサンゼルスに行ったときに紹介されて知り合いだったんです。で今回、BEST VALUEを企画した際にプロデュースを頼んだのですが、FOREIGNERが忙しくて無理なので、Eric Rosseを紹介してもらいました。そういう流れがあったので、バックステージで黒沢君とBruce Watson初対面。Mick Jones始めFOREIGNERのメンバーも全員いました。

そんなこんなで見たFOREIGNERのライブはもう素晴らしいの一言。Urgent・Waiting For A Girl Like You・Juke Box Heroなど往年のヒット曲だらけ。もちろんヘッドライナーのKID ROCKも超盛り上がります。アメリカのコンサートは盛り上がり半端ないです。 ライブ後はもう23時回っているのでレストランが開いておらず、結局In-N-Out Burgerに。

これで40時間近い1日目が終了。

 

8月31日

今日は大移動日。

とにかく東へ向かうのですが、フリーウエイの終点を越えるとそこは広大なアーモンド林。その中をひた走ります。2時間も走るとだんだん丘陵地に。ヨセミテの山に入る前にピザのランチ。

ランチ後はヨセミテ越えです。標高3000mオーバーのところまで道があるんです。日本では考えられない。こんな所にも大木が生えているし。。。

暗くなる頃には山越えもして、スキーリゾートのマンモスレイクという綺麗でこじんまりした街へ。夏なので雪はありませんが、それでも結構涼しいです。20℃くらいしか無いのかもです。

夜はその街一番のステーキ屋さん。ここ僕と原さんは2度目ですがホント世界一うまいといっても言い過ぎで無いくらいステーキがうまいです(笑)

 

9月1日

今日も大移動日です。 マンモスレイクは標高2000m越えているので、ちょっと頭が痛くなってきた気がしたので、モーテルのコンチネンタルブレックファーストを食べてとっとと移動。右手に4000mオーバーの山々を見ながらルート395を南へ下ります。

このあたりの景色はLooking For The PlacesのMVに出てきます。レンタカーのボンネットに日本から持って行ったガムテープでカメラを固定して電池が無くなるまで録り続けました(笑)

昼頃には一気に海抜0m以下のデスバレーに到着。みんなでハンバーガー食べて50℃近いくそ暑いところで休憩。

その後、また3時間かけてギラギラネオンの街ラスベガスへ。それまでの物好きな人間以外動物も植物も住めないデスバレーとは大違いの華やかな街。 この日はさすがにモーテルでは無くホテルです(笑)

夜ご飯にシーザスパレスに行ったと思います。。。。記憶薄し。。。

 

9月2日

この日は昼間黒沢君と街を散策。このときに少しビデオ回していますので、MVにも採用されています。

夜はシーザスパレスのコロシアムでCeline Dionを鑑賞。僕も黒沢君も2度目ですが、セットリストは全く違いました。ホント素晴らしいです。

ライブ後は原さん行きつけのステーキハウス。高級店です。もちろん美味しいに決まってます。デカいけどね(笑)

シーザスパレスからそのステーキ屋に移動する際にまたボンネットにカメラ(笑)そのシーンがMVのギターソロのあたりで使われています。

 

9月3日

この日はネバダ州からアリゾナ州を越えてニューメキシコ州まで走る予定です。

まずは、ラスベガスを出てフーバーダムへ向かいます。ここ、日本のダム全部足したより大きいらしいですね。以前はダムの上に道が通っていて、テロをされたら大変なことになるので軍隊が検問してましたが、今はそのルート93のバイパスが出来たので、検問も無くなりさくっと通過します。ダムがどこにあったわからないくらい。ダムを越えるとアリゾナ州です。

最初の街はキングマン。ここからルート66の街になります。現在のルート66は街があるところだけ残っていて、その他はインターステイト40号線になっています。そのキングマンで休憩後、1つ先の街、セリグマンに移動してランチ。ここでも少し撮影。ビデオカメラもスチルカメラも両方。スチルの方はBEST VALUEのライブDVDのインナーに使用。民家の裏庭のやつ。HPでも使用。線路のやつ。

次にインターステイト40を降りたのはフラッグスタッフ。ここはホント綺麗な街で。。。途中ライブハウスに寄ってみたり。向こうではライブハウスは無くてライブバーですけどね。昼間なのでもちろん何もやってません。写真撮っただけ。この写真は現在トップページに使用してます。

そして、お次はウインズロー。この街だけ土砂降りの雨。。。

ここはEaglesのTake It Easyの歌詞(2番)に出てくる街。街の中心の交差点だけ綺麗にしてあり、ギターをもった青年の銅像が立ってます。

Eaglesのメンバーがお金を出して整備したそうですが、その銅像はJackson Browneぽいです(笑)そしてその交差点に面している土産物屋さんが外に向かって一日中Eaglesを流しています(笑)

 

そうやってルート66の街を寄り道しながら進んでいるとその日中にアリゾナ州を抜けるのが無理と判断。暗くなると何かあると怖いので、明るい内にホルブルックという街でインターステイトを降り、最初に見つけたモーテルにチェックイン。モーテルの名前はアメリカンベストバリュー。うん。良い名前(笑)

夜はモーテルの隣のダイナーに。入ってみるとそこのオーナーのおばあちゃん、日本人でした。ビックリ!この街に日本人が来たの何十年振りか?なんてことを言って、焼きそば作るから食えって。出てきた物は焼きそばとは到底思えない味。おばあちゃん、焼きそばの味忘れちゃったんだね。。。

 

夜寝ようとしたらニューメキシコ州に住むインディアンの友人からメールが。1時間も走ればこっちに来れるのにと。いやいや1時間では無理だから(笑)

 

9月4日

隣のダイナーでマフィンとコーヒー飲んで、朝結構早く出発。

ニューメキシコ州に入り最初の街、ギャラップの由緒あるモーテルへ。ここは本当に西部劇時代の雰囲気で、めちゃくちゃカッコ良い所です。僕は3回目。黒沢君も気に入ってくれたかな(笑)

更に2時間ほど走って、昨晩メールくれたインディアンの友人宅のあるアルバカーキーに到着。

茂村さんにギタリストのBruce Watsonを15年前に紹介してもらったと冒頭に書きましたが、その時のアメリカ旅行でやはり茂村さんに連れてきてもらったのが、このインディアンの部族の村だったのです。茂村さんの何十年来のインディアン友人一家との交流に僕も混ぜてもらい、僕もその後、1人でその村に行ったり新婚旅行で嫁を紹介しに連れて行ったりして交流をしてきました。原さんも連れて行ったことがあります。そこに黒沢君を連れて行けたのは茂村さんはもとより僕にとってもこの上なく嬉しい事でした。

インディアンの一家の歓迎を受け、ランチをご馳走になり、その日はそこから1時間ほど行ったニューメキシコのラスベガスという街に。田舎町ですがとても綺麗な街です。街の中心のプラザホテルに宿泊。ホテルのバーの入口にライブやイベントのスケジュールが貼ってあったのですが、そこに、Yasuhiko Shigemuraの名前が。。。。実は茂村さん、この街では有名なミュージシャンなんです。ホテルの予約を入れただけでライブすることに自動的になっちゃっているのには茂村さんもビックリ(笑)その日の夜はもちろん地元のミュージシャンと一緒にセッション大会です。黒沢君は超ニコニコで酔っ払ってライブを見たり、黒沢君の身体の倍くらいある白人のでっかいおばちゃんとダンスしてました(笑)

 

9月5日

この日は特に予定無し日。

茂村さんはこの街のミュージシャン知り合いの家に遊びに。

黒沢君は前日酔っ払ったのもあるのか、部屋でゆっくりすると。

僕と原さんは2時間くらい行ったところのタオスという街へお買い物。

タオスは芸術家の街で、もう最高に綺麗でかわいい街です。今回初めて行ったのですが、またすぐ行きたいですね。。

黒沢君はどうしていたかというと、部屋で寝ていたら、ちょうど結婚式がそのホテルで行われていて、しかもメキシカンの結婚式だったので、マリアッチをみんなで演奏していたんだそうですが、それがまたピッチやリズムが悪く、寝てられなかったそうです。でもそのうち、幸せな結婚式のお祝いの曲に対して「うるせーなー」と思っている自分が「小さいヤツだ」と思うようになり、ちょっと面白くなっちゃったと。でそのマリアッチをハイレゾ録音したりしたそうです。意味わかんない。。。

 

この後のBillboard Liveの時の登場音楽がマリアッチだったのはこのためです。

でもこのとき録音した物ではありません。ピッチやリズムが悪くてお聴かせできる物では無かったので。MCネタのために使ったのに、黒沢君MCで全く触れず、、、

 

9月6日

この日はちょっと戻ってサンタフェに。あの宮沢りえで有名になったサンタフェです。1600年代から現存する北アメリカ大陸で2番目に古い町だそうです。 もの凄く綺麗な街です。まずはモーテルを決め、ランチを食べに。もちろんハンバーガーです。僕はバッファローバーガー。野生の味がします。超うまいです(笑)

その後、サンタフェの街でショッピング。黒沢君の赤いシャツや、皆さん写真で見たことあるでしょう青いシャツもこのとき購入。街中で撮影もしました。茶色い壁のシーンはここです。

 

夜はスーパーで買ったデリを僕の部屋にあつまって食べました。こういうのも楽しいですよね。

 

9月7日

この日もサンタフェ。昼間は皆バラバラでショッピングいったり公園でまったりしたり。茂村さんは友達の家に。

夕方インディアンの村にみんなで行ったんだっけな??記憶が曖昧です。僕は郊外のインテリア/エクステリアの店でライブで使えるインディアンラグを物色。日本への送料を調べてもらう為、なんだかんだで翌日の朝改めて来ることに。

 

9月8日

インディアンの村にお別れしに行く前に昨日の店に。無事絨毯の発送方法も確認。その時のそのお店の庭で撮った写真が青空とウインドウミル(風車)をバックに立つ黒沢君の写真。ロケーション最高です。

 

このときに購入したインディアンラグ(本物ですよ!)はBillboard Liveの際にステージに敷いてました。これだけで超豪華なステージに見えましたね(笑)

 

そうしてインディアンの村でママの手料理ランチをご馳走になり、旅の安全を願った歌を唄ってもらい、出発です。

この日はニューメキシコ州を後にして最後の州、コロラド州へ向かいます。 僕もこの先は初めてです。インターステイト25号線を2時間ほど北上するとコロラド州に入ります。州境を越えるとひたすら大平原でした。いやーホントに何にも無い。しばらく走った所にウォルセンバーグという映画のセットのようなかわいい街がありました。このあたりも茂村さんのテリトリーなのでよくご存じです。

ここで撮った写真がベンチに手をついているのとか、最新のポプシクリップに提供した写真です。Looking For The Placesの一番最後のコマ送りっぽいところなんかもこの街です。あれ、コマ送りでストップさせると茂村さんがいるのがわかります。撮影しているのは僕なので僕は写ってませんが(笑)

 

その日はデンバーまでは行かず、手前のコロラドスプリングスという結構大きい街にのモーテルに。夜はそのモーテルの隣のBBQ屋さん。

ここ、目からウロコです。こんなに美味しいBBQ初めてです。BBQって書いた店ってアメリカには結構あるんですが、甘辛い味付けの肉を美味しいと思ったことが無かったんですが、ここのはうまかったです。茂村さんは白人金髪ウエイトレスに英語でギャグをかましますが、玉砕。

ギャグの内容は、、、、忘れました。

翌日はコンサートなので、まともなディナーはこれが最後です。ホント最後にふさわしい美味しいお肉でした!

 

9月9日

コロラドスプリングスを後に、デンバーを目指してさらに北上です。デンバーの手前のキャッスルロックと言うところに大きいアウトレットがあったのでランチかねてインターステイトを降ります。みんな日本に持って帰る土産を物色。僕は子供に買って帰るT-シャツを選んでいると、店員が寄ってきて「それ小さいよ」って。わかっとるワイ!

デンバーに着き、空港寄りの街の北側のモーテルに決めチェックイン。その際僕が最後だったんですが、みんな部屋に行っちゃって僕1人に。受付の白人お姉さんから「さみしいね〜。特別にyou ‘re special…」って言ってお菓子をいっぱいくれました。あれば何だったんでしょうか??

部屋に行ってメールチェックすると

おー、BEST VALUEのライブDVDの編集チェックの第一弾が届いています。そのままダウンロードボタンをクリックしますが、なかなかモーテルのWifiが遅くて遅くて。

 

とりあえずダウンロードしっぱなしで放置して。。。。さぁ、最後のイベントはレッドロックスという赤い岩をくりぬいて作った野外音楽堂でTim McGrawのコンサートです。

もう会場のロケーションが最高すぎて、、、僕らの席は結構後方だったのですが、この会場、後方の方が良いです。ステージの上にデンバーの夜景が見えるんです。ちなみにTimのライブは僕も黒沢君も2回目です。前回見たのはネバダのラスベガスのベネチアンでTimの奥さんのFaith Hillと2人のライブ。黒沢君と2回アメリカに来て2回ともTimとCelineのライブ見ました(笑) 好きですよね〜僕ら(笑) それにしてもレッドロックスでのコンサート、ホント贅沢でした。一生の記憶に残ります。

 

コンサート後の駐車場脱出渋滞を経てモーテルに着いたのが24時頃。部屋に帰ると、ダウンロード終わっていましたので、もちろんみんな僕の部屋に来て試写会です。もうTimのライブのおかげでみんな盛り上がっちゃっているので、1曲目のNEW WAYS TO SEE THE WORLDから超ハイテンション。最高!カッコ良い!の連発。ビール飲みながら気付けば夜中の2時。みんな明日日本に帰るんだからね。朝早いんだから!

と言うことで解散。みんなゴミかたづけて〜

 

9月10日

僕だけ寝坊。。。。 フロントに行ったら、昨日のお姉さんがにっこり。みんな待ってるよ〜waiting for you ~だと。

レンタカーを返しに行ってそのレンタカー屋さんのバスで空港へ。デンバー空港って初めて行ったのですが、超わかりにくい!何度も使っている茂村さんがいなかったら泣いてます(笑)

デンバー→成田の直行便があるので楽ちんに帰国できました。

これでアメリカ5州走破の旅終了。移動距離約3,200km。東京から香港までの距離。

 

以上

 

今度時間があるときに、初めて黒沢君とアメリカに言った時の事も書こうかと。BEST VALUEのレコーディングが始まる前、Eric RosseとエンジニアのChris Reynoldsに初めて会ったときのアメリカ旅行ですね。実はこれ、インターブレンドの社員旅行だったんです。これまた珍道中なのでお楽しみに。

| - | 2017.02.20 Monday |
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